生理痛
- 「骨盤矯正を受けてから生理痛が軽くなってるみたいです」
- 「お腹をほぐしてもらうと帰りはお腹が温かくて楽です」
- 「頭を整体してもらうのはこんなに気持ちが良いんですね」
- 「頭蓋骨整体を受けてから身体の調子が良い感じがします」
整体院で生理痛が改善されるとは思っていなかったお客様からこんな感想を頂いています。
整体で肩こり腰痛も解消して生理痛も楽になったら嬉しいと思いませんか?
そこで、3つのテーマに分けて生理痛の説明をしていきます。
- 女性生殖器の機能
- 整体で生理痛が改善される理由
- 病院に行くべき危険な生理痛
女性生殖器の機能
子宮
胎児を出産まで育てる臓器です。形状は洋梨のようで、成人女性の子宮の大きさは、鶏の卵ほどの大きさをしています。
子宮は平滑筋という筋肉ですが妊娠すると赤ちゃんの成長に合わせて大きくなり出産前の3キロぐらいの赤ちゃんを包んでいます。
子宮の位置は前方に膀胱、後方に直腸があるため妊娠によって子宮が大きくなってくると膀胱や直腸を圧迫して排尿や排便にトラブルが出る事があります。
卵巣
子宮の両サイドにある親指サイズの器官で、卵巣の中には原始卵胞と呼ばれる細胞が多数あり、思春期になると原始卵胞が発達して毎月1個卵巣から排出(排卵)されます。
卵巣は、2種類の女性ホルモンを分泌しています。
①思春期の女性らしい身体を作っていく
②子宮・卵管・卵巣・膣などの女性器の発達
③子宮粘膜を厚くして受精しやすくする
④分泌による排卵促進
⑤膣粘膜の萎縮を防いで性交を円滑にする
⑥骨密度を保持して骨の強度を保つ
①頸管粘液を増やし精子や菌の侵入を防ぐ
②身体がむくみやすくなる
③体温が上昇する
④妊娠した時に胎児を守る
1か月の生理周期のリズム
生理から次の生理までの期間を月経周期といい、25日~38日で1サイクルと言われています。
①卵胞期(心も身体も安定している時期)
月経後から排卵が起こるまでの期間を卵胞期といいます。
ホルモンの働きとしては、脳下垂体から出る卵胞刺激ホルモンの指令を受けて、卵巣の中の卵胞が大きくなっていきます。
この時期は、女性ホルモンのエストロゲンの分泌により妊娠に向けて子宮内膜が厚くなります。
お部屋に例えますと、赤ちゃんを迎えるために、お部屋に柔らかいお布団を敷いて準備している状態です。
②排卵期(心も身体も安定している時期)
卵巣で大きくなった「卵胞」から「卵子」が出てくる事を「排卵」と言います。
排卵期は妊娠が可能な時期で、排卵前5日~排卵後1日が目安です。
③黄体期(心も身体も不安定な時期)
排卵し終わった「卵胞」は「黄体」となり、エストロゲンとプロゲステロンとを分泌するのですが、プロゲステロンの方が多くなり、心身ともに不安定になる時期です。
生理2週間前にプロゲステロン(ホルモン)の影響を受けて、むくみ・肌荒れ・イライラ・頭痛・腹痛などが起こる状態を月経前症候群と言います。
④生理期間
妊娠しなかった場合、厚くなった子宮内膜が剥がれ落ちて、体外に排出されます。
お部屋に例えますと、準備したけど使わなかったお布団を毎月処分してして来月の準備に取り掛かっている状態です。
生理の日数は、だいたい4日~7日間です。
ホルモンバランスが乱れると生理痛、生理不順となる
女性ホルモンは生殖器の卵巣で作られていますが、女性ホルモンのコントロールセンター(中枢)は脳の視床下部という所です。
視床下部は、ストレスに弱く(敏感に反応)仕事環境や人間関係のストレス、過労、パソコンの光、昼夜逆転の生活などでダメージを受けてしまいます。
すると、その影響は遠く離れた卵巣にも及び、卵巣の機能が低下して女性ホルモンのバランスも乱れ、生理不順や生理痛の原因にもなっているのです。
生理痛と合わせて、イライラ、だるさ、腰痛、頭痛などの不定愁訴もありませんか?
視床下部は自律神経のコントロールセンターでもありますから、交感神経と副交感神経のスイッチの切り替えが上手くいかず、不定愁訴と言われている頭痛、めまい、ほてり、だるさ、消化不良、腰痛などの自律神経症状が出てくるのです。
生理痛が整体で改善される理由
子宮や卵巣の病気ではない生理痛を機能性月経困難症と呼びます。
子宮生殖器の病気で無い場合、生理痛の原因は3つです。
- ①精神的ストレス(脳・視床下部の疲労)
- ②内臓疲労(内臓全体のうっ血)
- ③肉体的ストレス(骨盤の歪みによる子宮の緊張)
整体での生理痛施術
①精神的ストレスには頭蓋骨矯正
女性ホルモンは卵巣で生産されますが、女性ホルモンのコントロール中枢は脳の視床下部という所です。
ですから視床下部のストレスを解放してあげれば、結果的にホルモンバランスも整い、女性ホルモンのバランスも整うのです。
視床下部の場所は、頭のちょうど「こみかみ部分」にあります。
仕事の過労や不規則な生活で、こみかみ部分に痛みや緊張がありませんか?
こみかみ部分に緊張がある方は、脳内の視床下部にも緊張があり、そのままにしておくと自律神経やホルモンバランスに悪影響が出てきます。
その様な状態の方には頭蓋骨矯正がオススメです。
②内臓疲労による生理痛
運動不足による内臓下垂、お酒や冷たいドリンクによる冷え、暴飲暴食などで内臓は何年もかけて次第に疲労して血流が悪くなってきます。
子宮や卵巣の機能に必要な血流もうっ血し、ホルモンバランスの分泌が乱れ、生理痛の原因になっています。
ヒーターなどでお腹を温めて、生理痛が軽くなる人はお腹が冷えているという事です。
心当たりのある方は、内臓整体でお腹の緊張を取る事をおすすめします。
内臓整体では、小腸・胆のう・肝臓・脾臓・腎臓・大腸・膀胱の緊張を取っていく事で内臓全体のうっ血を解消し生理痛の痛みを寛解させていきます。
③骨盤の歪みによる生理痛
骨盤の歪みで生理痛がひどくなる場合もあります。
子宮は仙骨子宮靭帯というロープ状の靭帯で骨盤とつながって安定しています。
ですが、骨盤が歪むことで靭帯を通して子宮も歪み、緊張してしまいます。
子宮が緊張する事で卵巣のホルモン分泌に影響して生理痛の原因になります。
子宮後屈が原因の場合もあります。
通常はお腹側に傾いている子宮が背中側に傾いている状態を子宮後屈と呼びます。
子宮後屈は生理の時、月経血がスムーズに排出されず子宮のうっ血により、生理痛、腹痛、腰痛の原因になっています。
子宮後屈は病気ではありませんが、子宮内膜症などの病気による子宮後屈と、
姿勢不良による子宮後屈があり、病気が原因の場合はまず病院での治療が先決となります。
病気が原因でない子宮後屈は、内臓の癒着を剥がす内臓整体や子宮の位置を前傾にもってくる骨盤整体を行います。
病院に行くべき生理痛
生理の事を医学的には月経と呼び、病気が原因で治療が必要となる生理痛を器質的月経困難症と言います。
子宮筋腫
子宮に出来る良性の腫瘍で、卵胞ホルモンの働きが活発な20代~40代の女性に多く、閉経後には発症されません。
月経過多・月経痛・貧血・下腹部のしこりなどの症状があります。
子宮内膜症
子宮内膜に似た組織が子宮の筋層や卵巣・卵管、膀胱に出来る病気を子宮内膜症と言います。
月経過多やひどい生理痛があります。
チョコレート嚢胞
子宮内膜以外の部分に出来た内膜も月経時には出血します。
卵巣に内膜が出来ると血液が体外に排出されず、体内に溜まって固まります。
これをチョコレート嚢胞と呼びます。