浮動性めまい・ふわふわめまい
自律神経の乱れ
浮動性(ふわふわ)めまいは自律神経整体で解消
整体げん院長の谷野です。
私が経験した事のあるふわふわ眩暈(めまい)のお話です。
10年位前、東京での整体セミナーに参加する為、人生で初めて夜行バスに乗って1泊2日の車中泊をしました。
夜に京都駅で乗車して東京駅までの道中、パーキングエリアに何度が立ち寄って行くので乗客の出入りもバタバタしてゆっくり熟睡は出来ませんでした。
結局、ほんの数時間眠れたぐらいで朝7時頃に到着しました。
バスから降りると、アスファルトの地面がフワフワするのです。
睡眠不足で脳が休まらず、自律神経の乱れで浮動性めまいが起こっていたのです。
頭部への血行不良からか、耳鳴りもずっとありました。
フワフワめまいというのは自律神経の乱れで、けっこう簡単に発症するという気付きにはなりましたが、その日は1日中身体がだるくてフラフラでした。
そんな浮動性めまい・ふわふわめまいの解説です。
身体がフワフワ浮いている様なめまい症状を浮動性めまい(動揺性めまい)と呼びます。
回転性めまいの原因部位は、三半規管でしたが浮動性めまいの原因部位は、脳の中の脳幹、小脳という所になります。
脳幹は自律神経のコントロール中枢で、呼吸や心拍などの生命維持の機能を自動的に調節している部分です。
小脳は、立ったり歩いたり運動機能のバランスを保っている働きをしているのと、スポーツや仕事の作業などの新しい動きを記憶して身体で覚える機能もあります。
浮動性めまいの原因としては4つに分類されます。
- 中枢性
- 全身性
- 薬剤性
- 心因性
浮動性めまいの原因①中枢性めまい
脳幹・小脳に腫瘍や血管の詰まりがある可能性があります。
脳循環障害(椎骨脳底動脈循環不全)により脳幹・小脳に十分な血液と酸素が届いていない可能性もあります。
頭痛や意識障害、手足のしびれを伴うめまいは、脳神経外科・耳鼻咽喉科・神経内科で診察をうける事をお勧めします。
浮動性めまいの原因②全身性めまい
脳の中心部には脳幹という部分があり、心拍・呼吸・血圧・平衡感覚などの自律神経のコントロールをしています。
脳神経外科で脳に異常が見られなかった場合、自律神経の乱れが予想されます。
自律神経失調症になると平衡感覚の調整機能が低下して、ふわふわしためまい症状が出てきます。
浮動性めまいの原因③薬剤性めまい
薬の服用で2次的に発生するめまいを薬剤性めまいと言います。
抗うつ薬・抗不安薬・抗てんかん薬・抗生物質
睡眠薬・精神安定剤・降圧剤・抗パーキンソン薬
市販の風邪薬
などが、薬剤性めまいの原因となる薬です。
めまいを抑える薬としては、抗めまい薬、吐き気止め、浸透圧利尿薬、ビタミン剤、脳代謝改善薬、副腎皮質ホルモン(ステロイド)などがあります。
現在、薬を服用されている方は、担当医に相談される事をおすすめします。
浮動性めまいの原因④心因性めまい
精神的ストレス、うつ、不安、緊張からの自律神経失調症によるめまいです。
対策としては個人の環境により異なります。
「氷山の一角」のイラスト図が示すとおり、ひとつの症状の深部には大きな問題が隠れていると考えています。
- ストレス原因の除去(転職・引っ越し・弁護士に相談など)
- 心理カウンセリング(自己分析による解決法を模索)
- 睡眠時間や休養を増やす(転職・休職・在宅ワークなど)
- 自律神経整体(頭蓋骨整体・内臓整体)
心因性めまいの方の身体を触ると、頭部の緊張もしくは腹部内臓の緊張が見られますが、頭蓋骨や内臓の緊張をとる事で、精神の緊張も解けていき結果的にめまいも無くなっていきます。
- ①中枢性めまいは、脳の異常が原因ですから病院治療が最優先です。
- ②全身性めまいは、自律神経のバランスを整える整体をお勧めします。
- ③薬剤性めまいは、担当医に相談してください。
- ④心因性めまいは、ストレス除去・心理療法・整体などです。