ワクチン接種後の後遺症(シルバ)を自分で解消
京都西院で整体院を運営している谷野です。
本日は私自身がインフルエンザワクチン接種後に両腕が挙がらなくなり、数カ月かけて(病院に頼らず)自分で治したお話です。
長文となりますが、現在ワクチン接種後の後遺症(シルバ)で悩まれている方の助けになれば幸いです。(最後に当院の案内もさせて頂きます)
2023年1月21日、人生で初めてインフルエンザワクチンを右肩(三角筋下部)に打ちました。
ワクチンを受けた時は全く痛みも無く接種は一瞬で終わりました。
30分後も気分が悪くなる事も無くそのまま帰宅した事を覚えています。
ですが3日後の朝、両腕の三角筋に異常を感じました。
寝具マットから起きようと手を着くと両腕の付け根が鈍器で殴られた様な激痛があり、経験した事の無いレベルの痛みに思わず両肩を抱え込んで固まってしまいました。
インフルエンザワクチンを打つ前に、すでにコロナワクチンを2回打っていて後遺症も何もなかったので、今回も「ワクチンの後遺症なら数日すればこの痛みも自然治癒するだろう」と考えていました。
ですが2週間経っても3週間経っても両肩の痛みが治まりません。
それどころか悪化している様にも感じてきました。
「1カ月経っても両腕の痛みが取れないです」
「腕の腫れも熱もありませんが両腕が挙がりません」
1カ月経過しても両肩の痛みが取れない事をワクチン接種した医院に説明しましたが、内科の先生から明確な治療方針や説明も無く、湿布薬をもらっただけでした。
もう一軒内科医院に行き相談しましたが、「両腕とも痛い」と言う症状がよくわからない様でした。
「病院の先生もワクチンの後遺症が出る可能性を想定していない、特に対処法が無く湿布薬を渡すぐらいしか対処出来ないという事なのか?」
その時にはそう思いましたが、インフルエンザワクチンを受けたいと希望したのは自分ですから医院の先生を責めるわけにはいかないです。
後遺症を何とか治す方法は無いかとパソコンで調べてみました。
「ワクチン接種後 腕が挙がらない」
「ワクチン後遺症 腕の痛み」
と検索すると、
「ワクチン接種後の肩の痛みSIRVAシルバ」
というワクチン接種後の痛みについてのサイトが出てきました。
オクノクリニック院長の奥野裕次先生が、ワクチン接種後の痛みの原因と治療方法を説明されていて「シルバ」という症状で「もやもや血管」が痛みの原因になっていると知りました。
サイトを見て同じ様な症状で悩まれている患者さんがいる事も知りました。
奥野裕次先生の書籍
「長引く痛みを治したいならモヤモヤ血管を押しなさい」(わかさ出版)
も読みましたので簡単に説明させて頂きます。
分かりやすく書かれて自己療法も説明されているので、まだ読まれていない方にオススメの1冊です。
ワクチン接種後、通常は2~3日で腕の痛みも無くなっていくらしいのですが2週間経過しても痛みが取れない症状をSIRVA(シルバ)と言うそうです。
そして痛みが長期化する原因に「モヤモヤ血管」という症状があります。
「モヤモヤ血管」とは「異常な血管」の事で、不必要な毛細血管が体内で作られる為、筋肉に必要な酸素血液が供給されず、筋肉は硬く萎縮していきます。
モヤモヤ血管の周囲には神経も作られる為、痛みが増幅しているという説明でした。
「1カ月経っても両腕の痛みで挙がらないし私もシルバになったのだな」と直感でわかりました。
肩が痛くて挙がらないシルバですが、外科手術として「カテーテル手術」という治療法がある事も知りましたが、「1カ所20万円~」という高額な治療費に驚きました。
私は両腕が挙がりませんし、両腕ですから40万?
40万円の治療費はとても払える金額ではありません。
ですが、自分で「もやもや血管」を自分で治せる方法があります。
痛みのある部分を「15秒間持続圧迫」すれば血流を遮断して病的血管と病的神経を消失する事が出来るとの事でした。
とてもシンプルですが、実際に自分で三角筋を押して圧迫施術してみると15秒間の持続圧迫で痛みが軽くなっているのを実感しました。
「全身が侵されている訳では無いですし、これは自分で何とか治せそう」と判断し自分で施術して治していく事にしました。
私の場合両腕とも痛くて固まっているので、痛い方の手でもう片方の腕を施術するわけですから手が届かず痛みもあり大変苦痛を伴う施術作業でした。
私が患者さんに対して施術する15秒圧迫法と自分自身に行う方法は全然違います。
患者さんに対して施術する時は体重移動を使えますし体位を変えてどの部位でもコンタクト出来ます。
受け手の患者さんもリラックスした状態なので筋肉も緩みやすい状態です。
ですが、自己施術の場合、体重も使えませんし、触れる部位や角度も限られ実感として治療効果は半分以下に落ちます。
自己施術の場合、本来の技術の30%くらいしか能力が出ない感じです。
(整体院でクライアントに施術する私の技術能力が100としたら、自分に施術したら技術能力30くらいでしょうか?)
試行錯誤して自己施術いると、アプローチの方法が少しずつ分かってきました。
単なる垂直圧の指圧ではなく、萎縮した筋肉をストレッチして伸ばした状態で筋肉の遊びを取りながら少し強めで20秒~30秒の持続圧で良く効きました。(個人の感想)
奥野裕次先生も書籍の中で「もやもや血管」にはストレッチは有効と解説されていますので間違いでは無い様です。
指の腹では押しにくい部分は、手の型は指先を立てて鷲掴みしてしっかりコンタクトしますから場所によっては、かなり痛みを伴いますが施術後は腕の可動制限が少しずつ楽になりました。
ですが、ワクチンの後遺症のせいでしょうか始めは両腕の三角筋だけの痛みと緊張だけでしたが、さらに範囲が拡大してきて上腕三頭筋・上腕二頭筋・大胸筋まで緊張が広がってきました。
症状の回復は一進一退で、自分の手技だけではコンタクトしにくい部分もあります。
そこでヨガストレッチでよく使うフォームローラー(コロコロ)という円柱形のマッサージ器具を使い、力の届かない部分をアプローチしていきました。
もう一つ使用したのはゴムチューブです。
ゴムチューブを上腕にグルグル巻いて5分~10分間我慢しますと、痛くて疼く腕の痛みが軽くなりました。
ですが、やっぱり一番効果があるのは手技での丁寧な施術が一番効果がありました。
私が行ったシルバ改善3つの方法
①5本指でしっかり筋肉を鷲掴みして持続圧迫20秒~30秒
②フォームローラーでアプローチ(縦に使用して押圧)
③ゴムチューブを両腕にグルグル巻いて圧迫(5分~10分)
注意点・②と③は刺激量が強く逆に痛めてしまう事があるので注意が必要です。
1番のオススメは、モヤモヤ血管という症状を理解しているリハビリ施設や治療院で「15秒圧迫法」を受ける事を奨励します。
発症してから両肩が痛くてカッターシャツも着れなくなりLサイズからLLサイズのシャツに全て買い替えました。
日常生活でも少し腕がドアや障害物に当たるだけで肩に激痛が走りました。
そんな鈍器で殴られた様な強烈な痛みも、夜中朝方にズキズキ疼く痛みも1カ月・2カ月・3カ月と自己施術していく内に、徐々に軽快し後ろに回らなかった腕も可動性が改善してきました。
自己施術という事もあり時間はかかりましたが、ワクチンの後遺症シルバ・モヤモヤ血管を克服出来た要因として、整体師として人の筋肉を触りなれていた事と、母指だけでなく5本指全てを施術で使って、いろんな角度から患部にアプローチする「手」を持っていた事が改善の決め手になっていたのだと思います。
ワクチンの後遺症を克服して、こんな事も思いました。
「一般の方は自分で押して治せると理屈で知っても実際に自分の力だけで治していくのは根気がいるだろうな」と。
筋肉にアプローチする力が弱ければ効果もわからず、逆に「早く治そう」と思って圧が強すぎれば筋肉を傷める事にもなります。
丁度良い力加減で圧迫して、なおかつ、しっかりポイントにアプローチしないと良い効果は得られないので素人の自己施術は難しいです。
モヤモヤ血管に対応している病院で外科手術を受けるという最終手段もありますが、費用も高額です。
そこで今回の自分自身の経験を活かし、ワクチン接種後の痛み(シルバ)でお悩みの方へご案内です。
「ワクチン後遺症の腕の痛みを解消したい」とお悩みの方は当院で施術対応させて頂きます。
自分で押してみたけど上手く押せない、痛みが変化しないとお悩みの方、サポートさせて頂きます。
ワクチン接種後の自律神経症状について
当院ではワクチン接種後の体調不良も対応しています。
2023年6月、自律神経の不調で30代の女性が来院されました。
2年前にコロナワクチンを打ってから体調不良となり、整体・鍼灸・マッサージサロンに色々通っても治りきっていないとの事でした。
頭蓋骨(頭蓋縫合)を触ってみるとカチカチに固まって可動性が無くなっています。
頭蓋骨に可動性が無くなると神経に栄養を循環させている脳脊髄液の流れが悪くなり脳圧も高まり自律神経症状も出てきます。
施術は頭蓋骨の可動性改善と頚椎1番2番の解放に重点を置いて施術していきました。
施術後は「頭がスッキリしています」という感想を頂き終了しました。
2回目の施術では頭蓋骨を施術後、内臓の緊張も取っていきましたが、手のしびれもあるとの事。
モヤモヤ血管の説明をして大胸筋の緊張を15秒圧迫で取っていきましたら大胸筋の硬さが取れて「とても楽になりました」との感想を頂き終了となりました。
2年間しんどかった症状も頭蓋縫合の施術、頚椎の施術、内臓整体、モヤモヤ血管の施術で楽になるという事です。