修行シリーズ⑤スーパー銭湯編
プライベート
京都の整体げん 谷野です。
現在は整体院を開業して整体専門の施術を行っていますが、整骨院見習いとは別にマッサージサロン勤務の経験も長いです。
今回はマッサージ時代のお話です。
マッサージサロンでの短期間のアルバイトまで合計すると5か所以上のサロンで勤務しましたが、そのなかでもスーパー銭湯内のマッサージ勤務は5、6年ほど在籍して今までで一番勤務年数が長い職場でした。
整骨院時代の職場の人数は受付スタッフ合わせても4、5人という少人数の職場でしたが、スーパー銭湯のマッサージセラピストは合計10人前後、受付スタッフ合わせると15人前後になります。
スーパー銭湯の社員、大学生・主婦アルバイトを合わせると40人~50人前後の大所帯の職場です。
マッサージサロンでの仕事内容自体はやりがいもあり楽しく仕事をしていましたが、それだけ人数が多いとスタッフ同士のいざこざが絶えなかったです。
他のスーパー銭湯の社風はわかりませんが、私の勤務していたマッサージルームは銭湯直営サロンでは無かったせいか皆、個性的なメンバーがそろっていました。
個性的なメンバーではありましたが、セラピストはそれぞれ、マッサージの腕前はとても上手で、技術でかなわず、どんどんお客様からご指名を取っていくので私に順番が回って来ないので入店当初は焦りを覚えて練習したものです。
お給料は時給ではなく歩合制でしたから仕事しないと給料にならないのです。
私も指名を頂こうと頑張ってマッサージの技術を磨いていった結果、少人数ではありますが毎週常連になってくれるお客様も付いて「リピーター様」の大切さを実感したのでした。
業務委託契約で上下関係も無く気楽で働きやすい職場でしたが、楽しい事ばかりではありません。
みんな仕事には自信がある自己主張の強い個人事業主ですから、トラブルは1年中で誰かと誰かがいつも口論していました。
○○さんが私の指名客を取った。
○○さんは洗濯やタオルたたみを手伝わない。
○○さんはえこひいきしている。
○○さんは色気で指名を取ろうとしている。
などなど、そんな小さなトラブルで1年中もめていました。
オーナーや受付スタッフが言うには「みんな大人なんやから言わなくてもわかるやろー」と言うのですが、そんな言葉で納得出来ないから職場の人間関係は難しい所です。
私も受け付けスタッフのパートのおばちゃんとなぜか険悪な関係になり、私としては「そろそろ辞め時かな」思っていた時期だったので、社長に「今日で辞めます」と伝え自主退職しました。
この時期には、スーパー銭湯での勤務と掛け持ちで、京都西院のマンションの一室で「整体げん」を開業していましたので、本業の整体に集中できる良いきっかけかと思ったので、今となっては、辞めて良かったのです。
スーパー銭湯に限らず、職場の人数が多くなると人間関係のトラブルはどこにでも発生するから個人個人が強くなっていくしかないのです。
マッサージサロンでの5年前後の日々は今となっては、
みんなで毎年に忘年会をしてお酒を飲んだ事
仕事終わりに食堂での団らん
休憩ルームでのリラックスした一時
くらいが楽しかった良い思い出となっています。
(後日談)
その後スーパー銭湯は営業不振により廃業し、居ぬき物件として他の企業が参入して再度スーパー銭湯として現在、営業されています。
マッサージルームは、銭湯から移転して伏見深草の路面店で数年間営業されていましたが、2018年に閉店したと店長さんから聞きました。
もともとスーパー銭湯の集客力で成り立っていましたから路面店で独り立ちは厳しかったようです。
その後のスタッフの話を聞いた所、数人は独立して頑張っているみたいです。