股関節の痛みと自宅での対処法
「片足の付け根がズキズキ痛む」
「長時間歩くと片足が上がらなくなってつまずく」
「お尻をマッサージしてもらっても一向に改善しない」
こんな慢性的な股関節の痛みでお困りではありませんか?
実は、股関節の痛みは、股関節のみ施術を行っても改善しません。
原因は股関節の奇形は例外として、内臓疲労と骨盤の歪みにあるのです。
原因①内臓の疲労
内臓に疲労がありますと、腰や背中、股関節、臀部などに痛みやだるさが現れる事があります。
内臓に伝わる神経と、筋肉に伝わる運動神経が隣り合っている事で、お互いに影響しあうのです。
これを内臓・体性反射といいます。
股関節の痛みも内臓疲労から発生している事があります。
普段からお腹の調子が悪い事はありませんか?
下痢・便秘・暴飲暴食・冷たい飲み物・毎晩お酒が辞めれない・職場のストレスで胃が痛い
もともと胃腸が弱い
などなど。
いろんな原因で内臓が疲れています。
内臓の疲労から股関節の痛みとなっている場合、例えば、十二指腸・小腸などお腹の一部の圧痛箇所を押さえると、その場で一瞬、股関節の痛みが消えます。
これは、内臓を押さえる事で一時的に内臓の疲れが取れた状態を作り上げてる事ができるのです。
その結果、対応する股関節の痛みが瞬間的に消失するのです。
自宅で気軽に内臓の疲労を回復する方法
①足裏マッサージ
わざわざ足裏マッサージのサロンに行かなくても自分で行えます。
足裏の土踏まずの部分は内臓の反射区ですから、お風呂上りに親指でぐいぐい揉んで下さい。
体力的にも負担がある場合は、マッサージ器具でも有効かと思います。
②食生活に気を付ける
冷たい飲み物ではなく、あったかい飲み物に変える。
暴飲暴食してしまう方は、朝食を食べない。(朝断食)
朝食を食べない事で胃腸の休養になり、身体も軽くなります。
外食・洋食・夜食を控えて、菜食・和食・小食に気を付ける。
③お腹のマッサージ
マッサージクリームを使って両手で足の下から上に向かってじんわりほぐしていきます。
もし、お腹をほぐして逆にお腹が痛くなる様な場合は、内臓に何らかの病変が隠れている場合がありますから、その様な場合は、病院での検査をお勧めします。
通常は、お腹・腰・足ともに身体が楽になるはずです。
原因②骨盤の歪み
股関節は、骨盤寛骨臼と大腿骨頭との関節部分の事ですが、骨盤に歪みがありますと大腿骨頭は正常な位置から外れてしまいます。(外れる力が常にかかっている状態です)
大腿骨が正常な位置から外れる事で、股関節周囲の関節包・靭帯が引っ張られ痛みが生じるのです。
ですから股関節の痛みを取るには骨盤の歪みと緊張を取る事が先決です。
自宅で出来る骨盤の調整法
①骨盤ベルトでの骨盤運動
市販でも骨盤ベルトは販売していますが、お勧めは(株)八光社のバラコンバンドです。
市販の骨盤ゴムベルトよりも締め付け力と密着加減が良く、骨盤運動に適しています。
骨盤ベルトをしっかり巻く事で、骨盤に刺激が伝わります。
両手を腰に当てて、フラフープ回しの要領で左回り・左回りに骨盤を動かします。
②お尻歩きで骨盤運動
骨盤ベルトがあれば装着したまま行いますが、無くても行えます。
床に両足を前に投げ出して座るか、椅子に座ります。
そのまま両手・両足裏を使わず、お尻の座骨部分で前方・後方にお尻歩きをします。
お尻歩きを行う事で普段使わない骨盤の動きが改善されて、結果として股関節の痛みが寛解します。
股関節の痛みでお困りの方のお役に立てれば幸いです。