椎間板ヘルニアに牽引療法は有効なのか?
京都の整体げん 谷野です。
牽引療法は椎間板ヘルニアに有効なのか?
関節の遊びは、単純に牽引すれば関節の隙間が開いて痛みやしびれなどの症状が解消・症状がなくなるわけではないと考えています。
痛みのない楽な関節に戻すには、関節の隙間が全体的に均一にならなければ、隙間が開かず症状が痛みやしびれなどの症状は治癒・回復しないのです。
曲がった水道パイプを直そうとした時、両手で牽引しても元通りに直りません。
そんな時は、歪んでいるポイントを手で探して、指で正しい方向に誘導していく事で元通りに直ってきます。
水道パイプを背骨に例えましたが、背骨に限らず身体の歪みは、牽引療法では思う様な改善結果が出ない事が多いのです。
整体の理論では、痛みのある関節には、正しい位置に誘導していく事で関節の隙間を均一にしていく施術が原理に合っているのです。
関節の隙間が均一になる事で、関節面全体にかかる負荷が均一になります。
関節の隙間を均一にする
関節の隙間が均一になると、動作時の痛みや関節の動きが良くなり、痛みが消失します。
ここに洗剤液を含んだキッチンスポンジがあります。
関節面の軟骨だと思って下さい。
スポンジに均一に圧力負荷を加えると、しみ込んだ洗剤液が出てきて潤滑が良くなります。
人間の関節も、施術により関節の隙間が均一になる事で、関節面に均一に負荷がかかり関節軟骨から潤滑液が出てきて、身体の動きもスムーズになります。
関節に圧力をかける
アフリカの一部民族の人たちは、水瓶や荷物を頭の上に乗せて歩いている光景を見かけます。
自分の頭の重さ以上の水瓶を乗せて何キロも移動するのです。
彼らの水瓶を頭に乗せる行為は、首や腰を伸ばす日本の牽引療法とは全く逆の行為を毎日行っている事になります。
そんな重たい水瓶を乗せて頸椎や脊椎は、損傷したり歪まないのか?
という疑問が湧いてきますが、そんな事はなくアフリカの民族の身体を調べた所、背骨や頸椎はすらっとして伸びやかで、肩こりや首こりの症状が非常に少ないとの調査結果がでたのです。
それはなぜかといいますと、関節に不安定な過重がかかる事で、360度バランスを取ろうとして自然と中心軸に身体が整う効果があるのです。
関節面が中心軸に整う事で、キッチンスポンジに均等に圧力が加わり洗剤液が染み出て潤滑が良くなる現象と考えは同じなのです。
関節面に圧力が均等に加わる事で、関節液が染み出てきて、関節の動きが円滑になる作用があるのです。
この様な理屈を基本理論として、当院では牽引療法ではなく、関節の隙間を均一にするような施術を採用しているのです。
鉱物などの岩石を乗せる行為は行わない様にお願いします。