顔・顎関節は、部分整体or全身整体がどちらが良いの?
京都の整体げん 谷野です。
今日は、顔・顎の歪みで悩まれている方へ向けてのお話です。
顔・顎関節の歪み矯正には、2通りの施術方針があります。
①顔・顎の歪み根本解決に向けて全身整体コース(頭部+内臓+全身骨格)
②顔・顎を集中的に施術していく部分整体コース(頭部を重点施術)
ではどちらが良いのか?というテーマでお話します。
①全身整体を採用していた理由(~2018年)
整体の考え(理論)では、「痛みや歪んだ部分は原因部位ではなく、別の部位に原因がある」と考えます。
顔・顎の歪み痛みも自覚症状のある部分だけが悪いのではなく、自覚症状の無い内臓疲労や骨盤の傾きが根本原因にあるという考えです。
ですから顔の歪みや顎関節の歪みを訴えられても「身体の歪み」に注目します。
「あなたの顔・顎の歪みは身体の歪みが根本原因です」と説明して全身的に整体をしていくのです。
私の学んだパーフェクト整体の考え方も、骨盤を整えた後に、整った骨盤を正しい基準と判断して全身的に施術していきます。
下半身の痛みならば股関節・膝関節・足関節という流れ。
上半身の痛みならば、脊椎・肋骨・頚椎という流れ。
その後に頭蓋骨・顔・顎関節と整えていきますから顔・顎の施術は後回しです。
ですが、誰でも全員に①全身整体という考えにはいくつか問題点があります。
全身整体の問題点①一回の施術時間がかかりすぎる
根本的解消に向けて身体の歪みに注目して本格的に施術を行っていくと、内臓整体+骨盤矯正+脊椎矯正という一連の流れで施術をしていく訳ですが、1回の施術に非常に時間がかかります。
仮に60分コースで施術した場合、身体の歪みだけで40分~50分使ってしまい、頭蓋骨・顔・顎関節矯正に使える時間は10分~20分しか残りません。
全身整体の理論でしっかり顔・顎関節を施術しようと思えば90分~120分かかってしまい施術者・お客様の体力面・金銭的負担・予約時間枠の確保などいろいろな弊害が出てきます。
全身整体の問題点②お客様満足度の低下
顔・顎の歪みを解消したくてわざわざ整体院に来られる方に対して、痛くも無い身体の歪み整体ばかりに時間を使って施術を行うと「私は顔・顎の整体がしてほしくて来たのに」と疑問や不満を持たれる可能性もあります。
「一番気になる顔や顎をしっかり施術してほしい」というのが本音ですし、整体師の視点から見ても骨盤や身体の歪みを取っても連動的に今すぐ顔や顎の歪みが取れていかないのが現状です。
結果としてお客様満足度の低下につながる可能性があります。
全身整体の問題点③歪み解消に遠回り
根本解消に向けて内臓整体や骨盤矯正を行って身体が楽になっても、顔の歪みや顎の歪みが連動して自然に整っていく事は難しいです。
結局は、頭蓋骨・顔・顎関節ともにしっかり施術を行わなければ改善されません。
ですから身体の歪みに重点を置いてしまうと、顔・顎の矯正において結果として遠回りになってしまいます。
②頭蓋骨・顔・顎関節中心の部分整体を採用している理由(2019年~)
①頭部施術にしっかり時間がとれる
仮に60分コースの場合、初めから頭蓋骨・顔・顎中心に施術を30分~50分行うと一通りの必要な施術が余裕を持って行う事が出来ます。
施術者としても全身整体から行っていた様な時間に追われる事もなく施術がしやすいのです。
残りの10分~30分で身体の整体施術を行っていきます。
②満足感が高い
来院目的である顔・顎に重点を置いて施術を行う事で、「しっかり施術してもらえた」という満足感が得られます。
初回から満足感を得られた事で、2回目・3回目の施術でも満足感を得られます。
2回・3回と通院される事が結果的にお客様の為になっています。
③段階に分けた施術を提案できる
全身整体の理論として、顔・顎の歪みで悩まれている方は根本的な問題として内臓疲労や身体の歪みがあります。
顔・顎の歪みが解消されてきますと、
「首こり・肩こりも見てほしい」「骨盤・O脚も見てほしい」という事が大半です。
その様な場合でも、顔・顎と併用して施術して行く事で結果的に全身整体と同じ目的を達成する事が出来るのです。
①理論的には全身整体が正しいが臨機応変の施術サービスが大切
②頭部重点の施術から全身整体に移行していくのも有効
③整体理論よりお客様の満足度を優先する事が大切